本記事で紹介する本を読み進めていけば、社内SEやネットワークエンジニアとして現場で活躍できるネットワーク知識を身に着けることができます。
将来ネットワークスペシャリストの合格を目指している方も是非参考にしてみてください。
あなたがご自身のスキルレベルに応じて気になる本に出会えることができれば、私としてもうれしいです。
【改訂5版】図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説
駆け出しのネットワークエンジニアの方は、本書を最初に是非読んでください。
ネットワーク重要用語一つ一つを、フルカラーのかわいいイラスト付きで解説しています。
私がネットワークエンジニアとして配属されたとき、会社の指導役の先輩から渡されたのが本書の改訂4版でした。
現在は改訂5版ということで、より分かりやすく改良されています。
ネットワーク用語を見てもチンプンカンプンな状態であった私にとって、イメージで直感的に覚えやすいこの本に出会えたことはラッキーでした。
本書の内容を隅々まで理解することでネットワークエンジニアとしてスタートダッシュを決め、その後徐々に専門書に挑戦してステップアップしましょう。
ネットワーク重要用語ごとに見開きで解説がまとめられているため、中堅ネットワークエンジニアの方であっても、気になる用語を辞書感覚で調べる用途で使えますよ。
ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識
本書はネットワークの概念を体系的に学習できる一冊です。
ネットワーク用語ありきで解説されているところがあるため、『図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説』を読んでから読み進めることをおススメします。
目の前の業務を闇雲にこなしていると、必要なネットワーク知識を表面的にしか理解できていない…ということはないでしょうか。
本書によって表面的な点の知識が線でつながり、本質的なところまで理解できるので、得た知識を実務に即活用することができます。
同シリーズである『プログラムはなぜ動くのか』も良本なので、本書が気に入った方は合わせてお手に取ってください。
パケットキャプチャの教科書 (Informatics&IDEA)
中堅のネットワークエンジニアであれば必読の一冊です。
パケットとはネットワークの基礎構造を成す単位で、化学でいう原子にあたるものです。
OSI基本モデルやTCP/IPの構造をWireshark(キャプチャツール)のキャプチャデータを見ながら実践的に学習できます。
本書を購入して読み進めるとわかるのですが、説明内容のわかりやすさがハンパありません。
おまけにフルカラーの図解が付いており、350ページほどの文章量をものともせず一気に読み進めることができます。
たとえネットワークエンジニアでも、パケットをサッと取得して解析できる人は意外と少ないのが現状です。
ネットワークの設定変更を行ってから特定の通信がつながらなくなった…という状況に陥ったとしても、本書で得た知識を活用して早期に解決できるかも知れません。
マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)
『パケットキャプチャの教科書』につづきTCP/IPを理解するためにおすすめの一冊です。
小難しい理工系教科書のような外見ですが、文章の内容としては堅苦しさがなく、わかりやすく自然な言葉を使うように工夫されています。
TCP/IPを取り巻く技術を網羅的に解説しており、ネットワークの原理について理解を深めることができます。
Wi-Fi6やIPv6といった最近話題の技術にも触れられている点も、おすすめできるポイントです。
ネスペR1 – 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説
ネットワークスペシャリストはIPAの国家資格の中でも最難関のレベル4に相当する資格で、いざという時に転職活動をする際も堂々とアピールできます。
本書はネットワークスペシャリストを受験する方であれば、午後試験の対策用として必読の一冊となっています。
過去問1回分の問題文を丁寧に分解して図解付きで解説した結果、贅沢にも1冊の本として仕上がっています。
ネットワークスペシャリストの試験対策としては、3回分の過去問を解くのが王道とされています。
本書は年1回の試験に合わせて毎年出版されており、私が実際にネットワークスペシャリスト試験を受ける際も過去3年分購入しました。
いきなりネットワークスペシャリスト試験を受けるのは敷居が高い…という方は、基本情報技術者試験からチャレンジしてみてください。
試験ではIPAが厳選するホットなテーマが出題されているため、ネットワークスペシャリスト試験を受けない方が実践的なネットワーク知識を得るためにもおススメできる一冊です。